タイ人の美白信仰

本稿ではタイ人の美白信仰と美意識について書いてみようと思います。

タイ人の徹底した美白信仰。

https://www.vivo.com/th/

東南アジア地域全体で言えることですが、タイもご多分に漏れず美白に対する意識が高いです。男女問わず、美醜の判断基準としてはまず第一に「肌の色が白いか否か」が問われます。

私の身近な例を挙げます。

とある友人女性にボーイフレンドができました。

彼女に対して別のタイ友(女性)がまず聞いたのは、

 

「その人の肌は白いの?」

 

でした。

いや、マジで。

日本人の感覚としては、「へえ~、相手の年齢は?」とか、「ふーん、仕事は何をしているの?」とか、まあ最初に尋ねるのはそんなところだと思います。隣でその会話を聞いていた私は、おそらく鳩が豆鉄砲を食ったような表情をしていたと思います。

それ以外にもとあるコーヒーショップでのタイ人の友人との会話で、

タイ人「あのウェイトレスの子、かわいいな~」

私「そうかな?特に美人とは思わないけどな。。。」

タイ人「すごい美人だよ、色が白いじゃん!」

タイ人と話していると、こんな会話はニチジョウチャメシです。彼らにとって、美の第一基準は「色が白いかどうか」です。

海は鑑賞するもの(泳ぐものではない)。

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タイはプーケットやサムイ島、ピピ島、クラビー、リペ島、パンガン島等、世界有数のビーチリゾートを抱えています。

しかし、これらの島々のビーチを訪れた方々の中には、何か違和感を感じた人もいらっしゃるかもしれません。

「海で泳いでるのは外国人観光客ばかりだな…」と。

タイ人は基本的に海で泳ぎません。タイの多くの学校に水泳の授業はないためカナヅチの人が多い事も理由の一つですが、タイ人に何故泳がないのか聞くと下記のようなコメントが返ってくることも多いです。

「泳いだら日に焼けちゃうじゃん」

1年を通して暑いバンコクでは、多くのコンドミニアムにプールが共用施設として備えられていますが、日中泳いでるタイ人をほとんど見たことがありません。泳いでいるのはたいてい欧米人です。

なおタイ人の友人に、日中プールサイドで親のカタキみたいに日焼けに勤しんでいるファランを見てどう思うか聞いてみたところ、「別にいいんじゃないの」と、個人主義のタイ人らしい何とも無関心な意見が返ってきました。

日焼け=カッコいい、は欧米の文化。

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日本や欧米諸国では、日焼け=ワイルドで格好いい!という図式が成り立っているような気がします。しかし、タイを含む東南アジアでこのような美的感覚をもっている国は少数派だと思います。

年間を通して寒冷な地域が多いヨーロッパでは、休暇を取得して南のビーチリゾートに長期滞在する事は憧れであり、日焼けしている=リゾートを楽しめちゃうくらい金持ちなんだぜ!という、日に焼けた黒い肌が一種の社会的ステータスになっています。

以前、タイ人ガールフレンドがいるルーマニア人に、

「タイの女性についてどう思う?」

と尋ねたところ、

「最高だよ!肌の黒いガールフレンドがいるとリッチな気分になるからね!」

との、単純明快な返答をもらいました。

それに対してタイ人には、日焼けしている=農業に従事している貧困層のイメージがあるようで、欧州とは真逆の美意識を持っているといえます。

タイ人富裕層の多くが華人系=色白。

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バンコクに住んでいると、CPやセントラル、サハパタナといった名前を耳にする事も多いと思います。これら全部、華人系の財閥です。タイにおける財閥企業の多くは華人系で、タイの経済界で圧倒的な存在感を確立しています。バンコク市内の高級ショッピングモールのお客さんはほとんどが華人系ですし、高級中華レストランに行けばモッコリヘアーの華人系オバちゃん達を多数目撃できます。

色黒=地方の貧しい農家、色白=洗練されたお金持ち、というイメージは間違いなくタイ人の意識の中に存在すると思われ、タイ人の美白信仰は華人系タイ人が圧倒的に強いタイの経済ヒエラルキーに由来したものだとも推察できます。

タイの芸能人は色白の華人系・欧米ハーフばかり

タイの芸能人をグーグル検索すると、一つのことに気づきます。それは、華人系や欧米人とのハーフが圧倒的に多いことです。

また、女性芸能人のみならず、男性芸能人も皆そろって色白の華人系やハーフの方ばかりです。そういえば昔、織田裕二さん主演のタイを舞台(公式には架空の国という設定でしたが、タイをモデルにしていると思われます)にした「僕らはみんな生きている」という映画がありましたが、現実的には織田裕二さんや坂口憲二さんといったどちらかといえば色黒のタレントがタイで人気を博す可能性は低いと思います。

また、韓流が流行る前、タイではジャニーズ事務所のタレントがそこそこの人気を博していましたが、一番人気は滝沢秀明さんで、看板スターの木村拓哉さんはあまり人気がなかったと記憶しています。

色黒=貧しい、色白=洗練されたお金持ち。このイメージを持っているタイ人にとって、視聴者に夢を与える存在でなる芸能人に色白の華人系やハーフが多くなるのは、当然の帰結なのかもしれません。

タイ人女性の美白に向けた努力。

そんなわけで、美白はタイ人女性にとって最優先課題です。日本人女性にとっては美白とともにダイエットも高い関心事の一つと思いますが、タイ人女性の間ではダイエットなんかよりも、とにかく美白です。

パーティーなどでは、顔面全体に美白クリームを塗りたくってオバケみたいになっている女性を見かけますし、美白効果がウリの違法な化粧品を使用した消費者が健康被害にあった、なんてニュースも頻繁に耳にします。スマホの自撮り写真を美白加工すのも当たり前です、美白は正義なのですから。

ところで話は脱線しますが、タイ人は肥満に対する許容度が日本人よりも広いと感じます。タイ人はお互いをニックネームで呼びあいますが、ウワンやプンプイ(日本語訳でデブ・太っちょ)、ムー(豚)なんて呼ばれている人もちらほら。ニックネームはこの世に生を受けた際に名付けられることが多いようですが、生まれた実の子にデブって名付ける親も凄い。。。呼ばれる本人達にも気にしている素振りはなく、まあ南の国の人たちは寛容で大らかだなぁ、なんて思います。そういえばタイ人のオバちゃんが初対面の相手に対して、「あんた太ってるわね、何キロ?」と直球で尋ねているのも見かけたことがあるな。。。

結論:タイ人にもてたい人は美白を意識するべき。

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結論として、タイ人にもてたい人は男女とも、美白を第一に意識するべきだと思います。

あ、もちろん肥満体型の方はダイエットなどの体づくりも併せて行った方が良いと思います。特に男性はマッチョが好まれる傾向にありますし、そうでなくともバンコクに住んでいるとどうしても運動不足に陥りがちなので、健康維持の観点からも積極的にエクササイズした方が良いかと。とは言えモテるという目的だけに絞って言えば、美白対策が最も重要かと思います。

接待ゴルフでは日焼け止めで紫外線を完全プロテクト、日中はなるべく出歩かない、海は鑑賞するだけにして泳ぐなら夜のプールで、などの対策が考えられます。

・・・何だかしょうもない結論の記事になってしまいました。本記事はこのへんで。