バンコクの治安について

本稿では、バンコクの治安と注意事項についてざっくりと説明します。

バンコクの治安は良好、夜間の外出も問題なし!

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欧米の諸都市と比較すると、バンコクの治安は非常に良いです。都内中心部であれば、夜間の女性一人での外出も基本的には問題ありません。外国人向けのショーパブやレストラン、ディスコなども充実しており、観光でいらした方はぜひ日中の観光だけでなく、不夜城と呼ばれる夜のバンコクも楽しんではいかがかと思います。

ただし当然、中には危険なエリアもあり、外国人をターゲットにした犯罪も発生しています。常識の範囲内で行動する分にはまず問題ないと思いますが、念のためによく発生する犯罪被害とバンコクのエリア別治安状況について説明します。

エリアを問わず、外国人を狙ったスリ・引ったくりには要注意

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外国人の被害で最も多いのはスリ・引ったくりです。特に外国人が集中するスクンビット通りやバンコク中心部の歓楽街エリア、あるいは百貨店やBTS(高架鉄道)車内でも要注意です(つい最近バンコクを訪れた知人も、BTS車内で財布をすられました、、、)。

・鞄やバッグはファスナーのついたものを使用する

・電車内や混雑している場所を歩く際は、鞄を前で抱えるように持つ

・財布などの貴重品は必ず前ポケットに入れる(=絶対にズボンの後ろポケットには入れない)

・見知らぬ人間が話しかけてきても無視をする

上記は全てタイに限らず海外旅行に行く際には万国共通の基本的な安全対策ではありますが、上記を守りつつ貴重品を入れている場所(ズボンのポケットなど)に対して常に意識を持つようにすれば、大抵のスリは未然に防げます。

エリア別の治安状況

スクンビットの外国人居住エリアではひったくりが多い

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スクンビットのアソーク駅⇔トンロー駅間は東京で言うところの六本木や白金台のようなエリアで、在住日本人を中心に、タイ人のお金持ちが多く居住するエリアです。したがって安全に違いない・・・と思いきやさにあらず、外国人(特に日本人)や金持ちタイ人を対象にしたスリやひったくりが多発するエリアです。また、アソークの繁華街から少し離れたエリアでは一時、外国人を刃物で脅しスマホを強奪する事件が多発したこともあります。

また、このエリアで特に多いのはバイクによるひったくりです。夜間に一人歩きをする外国人の背後からバイクで近づいて手持ちカバンを強引にひったくり、そのまま走り去ります。私の知り合いも被害にあいました。在住日本人の間では最も頻繁に耳にする犯罪被害です。

注意点として、この手の犯罪に遭遇したら、あまり力づくで抵抗しないことです。過去、抵抗した日本人がナイフで刺された事件もありましたし、最悪、拳銃で撃たれることもあります。

夜間を出歩く際は鞄を道路側に持たない、背後からバイクの排気音が聞こえたら都度注意する、等の注意が必要です。また、バイクによる引ったくりは通り抜けできるソイ(道)で発生しており、どん詰まりのソイではほぼ発生しません。気になる方は住居を選ぶ際に、行き止まりがあるソイに立地する物件を選んでみてはいかがでしょうか。

アソーク・ナナ等の繁華街ではスリと詐欺被害が後を絶たない

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BTSアソーク⇔ナナ駅エリアでは観光客を狙ったスリが横行しています。抱きつきスリ(路上で見ず知らずのタイ人(オカマ)がいきなり抱きつき、相手が動揺する隙を狙ってポケットの財布を盗む)や、背後からナイフで鞄を裂いて盗む、あるいはエスカレーターで背後に立ち、鞄やポケットにそっと手を入れて盗むなど、手口は多様です。

路上だけでなく、商業施設などでも注意が必要です。私も過去、アソーク駅直結オフィスビルのインターチェンジタワーのエスカレーターでスリにあいそうになったことがあります(途中で気づき追い払ったため、被害はありませんでしたが)。

また、旅行者をターゲットにした詐欺も横行していますが、その中でも両替詐欺は頻繁に発生しています。主な手口は2通りで、1つは日本の紙幣を見せてほしいと言われ、一度手渡してから返してもらうと紙幣の枚数が減っているというもの。もう一方は、良いレートで両替してあげると声をかけられ、偽札をつかまされるもの。

また、少し手口は古いですが、「親戚が日本に留学することになったので、日本について教えてほしい」などと身なりの良いタイ人が声をかけてきて、最終的には賭博詐欺に巻き込まれる。。。なんてのもあります(実体験あり、幸い被害はありませんでしたが)。

大原則として、見知らぬ人間が声をかけてきたら無視を貫きましょう。

観光地(王宮やカオサンなど)では「そこは今日は休みだ」詐欺に注意

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これもまた、よくガイドブックに掲載されている手口ですが、王宮やワットポーなどの観光施設周辺でタクシーやトゥクトゥクを利用しようとすると、運転手が「今日はその施設は休みでクローズしている。代わりにいい店に連れて行ってやる」などと言ってきます。これ、100%嘘です。鵜呑みにすると、ぼったくりの仕立て屋や偽物宝石店に連れて行かれます。

この手口、私が初めてタイを訪れた20年前から続いていて、中々なくならないんですよね。ついこのあいだも王宮近くを歩いていたら、案の定トゥクトゥク運転手が「どこへ行くんだ、王宮は休みだぞ」と声をかけてきて、デジャブを見ているようで思わず笑ってしまいました。

カオサンの泥棒宿

カオサンだけで発生しているわけではありませんが、タイの安宿では宿泊客の金銭盗難事件が多発しています。私の知り合いでも何名か被害にあってます。宿泊者が外出中に幾らかの紙幣やクレジットカード、トラベラーズチェックなどを盗んでいくのですが、宿側が関与している場合は防ぎようがありません。安宿に宿泊する際は事前に口コミ情報などをよく読み、盗難事件が過去に発生していないかチェックをすることをおススメめします。

また、身近で起きた例で、知り合いがパタヤの安宿に泊まった際に、部屋のセキュリティボックスに保管していた現金・貴重品が全て盗まれるという事件がありました。フロントに通報したところ、荷物を部屋まで運んだポーターが怪しいという話になったものの、当のポーターは盗難事件が発生した当日から仕事を休み実家に帰っているらしく(ホンマかいな)、結局泣き寝入りでした。タイの安宿ではセキュリティボックスすら安全ではないと思った方が良いです。

サバーンクワイでは日本人旅行者の殺人事件も発生

観光客も多く訪れるウィークエンドマーケットがあるBTSチャトチャック駅より1つ手前に、サバーンクワイという駅があります。この駅の周辺エリアはバンコクの下町として最近はガイドブックなどでも紹介されていますが、タイ人の間では非常に治安の悪い地域として知られています。

一般旅行者の方々には特に用のない地域かと思いますが、一部のタイマニアの間ではタイ人向け歓楽街として有名です。そしてこの歓楽街の周辺は、バンコクの他の地区とは明らか異なる、どんよりとした負のオーラが漂っています。抽象的な表現で分かりにくくスミマセン、でも実際に行ってみれば私が言っていることが分かると思います。どことなく空気が澱んでいるし、ところどころショ〇ベン臭いし、夜は酔っぱらったオッサンが路上で寝ていてうっかり踏みそうになるし、既に別世界にスリップしていて目の焦点が定まっていない人をあちこちで見かけます。

所詮タイなので、最低限の注意さえしていれば危険な目にあうことはありませんが、とはいえ実際に日本人観光客が風俗店の客引きに殺害される事件も発生しています。夜間は興味本位で近づかない方が良いエリアです。

夜間の中華街(ヤワラート)はメインストリートから離れないよう注意

中華街(ヤワラート)はバンコクの主要観光スポットの一つで、特にメインストリートであるヤワラート通りとチャルンクルン通りは夜間、世界中から観光客が押し寄せ大変な賑わいを見せます。ただし、メインストリートを少し外れて7月22日ロータリー周辺エリアに近づいていくと、途端に空気が澱みはじめます。

この周辺は90年代初頭まで、沈没系日本人バックパッカーが集まる安宿街でした。平成も終わり令和に変わった現在に至っても、この一帯はとにかく空気が重いというか、臭いというか、周囲の歩行者も明らかに目つきがおかしい人がちらほらいて、推定キャリアうん十年のオバサンというかお婆さんが道端の椅子に座り込んでニッコリ笑いかけてきたりもして。。。明らかに堅気の外国人が気軽に訪れてはいけない雰囲気を感じ取れます。そういえば日中にも関わらず、電信柱にもたれかかったまま空に向かって叫び続ける半裸のお姉さんも見たことあるな。。。

中華街観光の際は、メインストリートとその周辺から離れることがないように行動しましょう。

参考*バンコク治安ワースト1位はラップラオ・ソイ101

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参考までに、バンコク都が発表する治安ランキングで不動のワースト1位に選ばれているのが、ラップラオ・ソイ101です。

在住者にとってもあまり馴染みがないソイかもしれませんが、私は友人がこのソイのアパートに住んでいた関係で、何度か行ったことがあります。個人的には特に治安が悪そうな印象は受けなかったのですが。

とはいえバンコクの治安はかなり良いほう!夜間の外出も全く問題なし!

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日本は世界トップレベルの治安の良さを誇ります。タイも世界の中では治安はかなり良い方に入るとは思いますが、とはいえ外国であることに違いはなく、外出の際は常に警戒を怠らないようにしましょう。

皆様の旅行が楽しく実りあるものになりますように。