タイでの買い物やチップの支払いについて

本稿では、タイでのショッピングや飲食時の支払いに関する注意点について簡単に説明したいと思います。

タイの通貨と両替について

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タイの通貨単位はバーツ(Baht)です。新興国通貨ということもあり、比較的に為替変動が激しい通貨です。ここ10年ほどの推移をみていると大体1タイバーツ=2.7~3.7円ほどで推移しています。

日本円からの両替についての詳細はいずれ別記事に書きますが、基本的な両替レートの良し悪しは下記の通りと思って頂いて問題ないかと思います。

(良)市中の両替商>市中の銀行>空港の両替商>空港の銀行>ホテル>日本の銀行(悪)

旅行者の方は、空港では必要最低限の金額の両替にとどめておいた方が良いかもしれません。バンコク中心部の商業施設の多くに民間の両替商が入居していますので、日中であれば両替に困ることは稀です(*注:ただし、市中の銀行や両替商の営業時間帯がまだ開いていない深夜・早朝の便でバンコクに到着する場合、ある程度多めに両替しておいた方がベター)。

なお両替の際はパスポートの提出が必要になりますので、お忘れなく。

タイ人の金銭感覚

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タイ人の大卒初任給は1.5万バーツ~2.0万バーツ(5.3万円~7.0万円)ほど。日本の大卒初任給が20万円程度とすると約1/3-1/4程度となりますが、ではタイ人の物価感覚はどうかといえば、単純に日本人の1/3-1/4くらい、とはなりません。

大学進学率だけみると日本の約60%に対しタイ約50%とあまり差がありませんが、実際に大学を卒業し企業や官庁に就職する数は日本と比較し少ないです。タイの一部大学はお金さえ払えば余程のことがない限り入学できるところも多く、反面、卒業するには相応の継続的な努力と結果が必要となるため、最終的に卒業できず中退せざるを得ないケースも多々あります。タイの労働人口全体でみれば、大学を卒業しバンコク中心部のオフィスに勤務する方というのは限られた上位数パーセントのエリート層と言えるかもしれません。

また、一億総中流の日本と異なりタイは貧富の差が極端に大きいため、当然、金銭感覚も人により大きく異なります。ベンツやBMWを何台も所有するようなお金持ちがゴロゴロいると同時に、農村で小作人として月数千バーツの収入でなんとか食いつなぐ人々も沢山います。

個人的な感覚で恐縮ですが、平均的なタイ人の物価感覚は日本人の1/6くらいではないか、と感じています。日本人にとっての100バーツ(350円)は、一般的なタイ人にとっては2,000円くらいに感じているのではないでしょうか。あくまでこれまでのタイ人との付き合いを通じて得た個人的な感覚でして根拠は何もありませんが、恐らく当たらずとも遠からずかと。

市場・個人商店:値切り可能 商業施設・コンビニ:値切り不可

百貨店やスーパーマーケット、コンビニなど、バーコードをスキャンして支払い金額を計上するようなお店は基本的に値切り不可です。また、飲食店についてはレストランでも屋台でも基本的には値切り不可です。

値切り可能なのは、ウィークエンドマーケットや路面店、MBKやプラトゥナムショッピングセンターなど、個人商店あるいは個人商店に軒を貸している商業施設となります。こういったお店では店の従業員と電卓たたきながらの値段交渉が当たり前のように行われています。値切り交渉は面倒くさい半面、日本ではなかなか出来ない経験でもあります。同じような商品を2つ以上購入する場合は大体値下げが可能です。また、朝一番のお客さんであれば、演技担ぎのために大幅な値引きにも応じてくれるお店もあります。

決済手段

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バンコクの百貨店やショッピングセンターの多くで国際クレジットカードやタイ地場銀行発行のデビットカードが使用できます。ただし、レストランでのクレカ使用については、一定額以上の利用に限定したり、数%のチャージを課すお店もあります(特に外国人オーナーの飲食店に多い)。また、タイではクレジットカードのブランドは圧倒的にVISAが強く、次にMaster Card、JCBやアメックスはマイノリティーです。

なお学生でもクレジットカードが発行できる日本とは異なり、タイではクレジットカードが発行できるのは中央銀行の規制により月収が1.5万バーツ以上の人に限られています。月収1.5万バーツ(約5万円)」はタイ労働人口約4千万人のうち約400万人、所得ピラミッドの中で上位約10%の人たちにあたります。したがってクレジットカードはタイ人にとっては一種のステータスシンボルとなっており、所得の地域間格差が激しいタイの特に地方では所有できる人口自体が少ないため、大型の商業施設を除けば決済手段としてはあまり一般的ではありません。

電子マネーはまだ普及がすすんでいませんが、バンコク中心部であればBTSラビットカード(日本で言うところのSuicaのようなもの)が使用できるお店もあります。また、スマホを使ったQRコード決済もバンコクでは急速に普及し始めています。

チップについて

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タイには基本的に、チップを支払う習慣は元々ありません。ただし実際のところは、チップを支払わないと反感をかってしまうケースもあります。

必ずチップを払うべきケース(マッサージ)

タイで必ずチップを支払うべきケースはあまり多くありませんが、それでもタイでマッサージを受けた場合は必ずチップを渡した方が良いと思います。マッサージ師の給与体系は所属するお店により大なり小なり異なりますが、お店には所属しているものの給与らしい給与はほとんど支払われず、ほぼお客さんからのチップのみで生計を立てている人もいます。

はっきりとした相場はありませんが、私の場合は1時間のタイマッサージを受けたら満足度に応じて40バーツ~200バーツ程度渡すようにしています。

チップを支払っても支払わなくても問題ないケース

【ホテルのポーター】

私は小額紙幣が財布にあった場合のみ、20~40バーツ程度渡すようにしてます。ただし、支払わなくても特段問題ないと思います。支払わなかったことで、その後の対応が悪くなったと感じたこともありません。

【ホテルの清掃員】

いわゆる「枕銭」ってやつです。これも気持ち次第でチップを置いていっても置いていかなくてもOKです。タイ人は置いていかない人が多く、私も何か特別なサービスを受けた時以外は置いていかない場合の方が多いです。ポーター同様、だからといってその後の清掃状況などが悪化したと感じた事もありません。

【レストランのウェイター】

外国人が利用するような一定以上のランクの飲食店であれば料金にサービスチャージが加算されていますので、基本的にチップは不要です。ただし、特別なお願い(外までタバコを買いに行ってもらう等)をした場合は幾らか(20~100程度)手渡してあげた方が良いかと思います。

【コンドミニアムのエンジニア】

エアコンや水道の修理をしてくれたエンジニアには100バーツ程度渡すようにしていますが、渡さなかった場合も特に不都合が生じたことはありません。

【美容院】

必ずチップを渡す人もいますが、私は今までチップを払ったことはないかな。。。この数年間は同じ日系美容院で馴染みのタイ人美容師さんに髪を切ってもらってます(指名はしていないのですが、いつも同じ方が対応してくれます)。チップを支払わずとも何も言われたことはありませんし、いつも笑顔で対応して頂き仕上がりも丁寧です。でも美容師さんを事前に指名した場合は、幾らか支払った方が良いと思います。

支払うべきでないケース

【タクシー運転手】

上記の通り、基本的にチップの習慣がないタイですが、ケースバイケースで手渡してあげると喜びます。ただし、個人的にチップを支払ってはいけないと思う相手がいます。

それは、タクシー運転手です。

特別なサービス等受けていない限り、払うべきではないと思います。こちらが外国人とわかると執拗にチップを要求してくる悪質ドライバーがごく稀にいます。特に空港や観光地のタクシーは要注意です。

お釣りは必ず確認!

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お会計の際は、お釣りに間違いがないか必ず確認してください。

タイでは百貨店やセブンイレブンでも、会計時に手渡されたお釣りの金額が間違えているなんてケースが頻繁に発生します。マジでしょっちゅうです。単純なお札や硬貨の数え間違えによることもありますが、そもそもタイの人々が暗算が苦手なことが遠因としてあるかと思います。

過去、とある個人商店で175バーツの買い物をし100バーツ札2枚を手渡しました。当然お釣りは25バーツですがお店の人は電卓を取り出して計算しようとし、しかもその電卓が壊れていたためパニックになっていたことがありました。。。私も別の意味でビビりました。

最後に:バンコクは買い物天国!

所得格差が激しいこともあり、バンコクには世界中の高級ブランドが軒を連ねる富裕層向け高級ショッピングセンターから、数十バーツの衣類を販売する路面の屋台までが軒を連ね、ハイ&ロー両面の買い物を同時に楽しめる街です。物価水準も日本と比較するとまだまだ安く、1日中ショッピングを楽しめます。でもスリと釣り銭間違いにだけは注意しましょう。

それではまた。