バンコク市内の交通手段(BTS、MRT、タクシー、路線バス)

バンコク市内の移動手段について

本稿では、バンコク市内を移動する際の主要公共交通機関をご紹介します。

高架鉄道(BTS)

https://www.bts.co.th/customer/en/02-route-current_new.aspx

【営業時間】6:00~00:00くらい(路線・駅により異なります)

【料金】距離に応じて15バーツ~52バーツ

【運営主体】Bangkok Mass Transit System Public Company Limited社

1999年に運営を開始した、バンコク初の電車車両を使用した交通機関です。 スクンビット線とシーロム線の2路線からなり(18年8月時点)、当初はスクンビット線はモーチット駅とオンヌット駅、シーロム線は国立競技場駅とサパーンタクシン駅が終点でしたが、現在は東はサムロン駅、西はバーンワー駅まで延伸しています。現在、更なる延伸や新路線の開発がすすんでいます。

以前はバスやタクシー、トゥクトゥクが主な市民の足となっていましたが、BTS開通とともに路線沿いの再開発が急ピッチですすみ、バンコクの生活風景は一変しました。私が初めてバンコクに来たのは1998年ですが、当時と今ではまるで違う街です。

今後は更なる延伸や新路線の開発が政府指導の下に推進されていますが、公式発表される開通時期については信用しない方が良いでしょう(タイの公共事業は年単位での遅延が普通です)。 下図に黒線で囲ったのがBTSの路線となります。

日本人街と言われるスクンビットエリア(アソーク駅~トンロー駅)をカバーしているため、バンコク在住日本人の間では最も使用頻度が高い公共交通機関と言えます。 なお利用の際は、下記の注意点を頭にいれて下さい。

●料金が高い:

地下鉄と比較して運賃は高めです。2人以上で移動するのであれば、(渋滞リスクはありますが)タクシー利用の方がコスパは高いです。開通当初は運賃が高すぎるとの理由で乗客も少なく、車内はガラガラでした。

●時刻表はないものと考える:

時刻表はあってないようなものです。存在はしているのでしょうが駅にも掲示されていませんし、乗客も誰も気にしてません。ホームでしばらく待つ、そして電車が来たら乗る。細かい事は考えず、大らかな気持ちで利用しましょう。

●通勤時間帯は大混雑:

後述する地下鉄(MRT)ほどではありませんが、朝夕の通勤時間帯は非常に混み合い、一度では乗り切れないことも多々あります。

●頻繁な遅延と運航一時停止:

非常に頻繁に遅延や運航の一時停止が発生します。その際は駅構内は大混雑、理由説明や運航再開見通しも放送されなかったり、されたとしてもタイ語での説明のみというケースもあり、外国人には理解不能です。

 

↑通勤ラッシュ時のBTSモーチット駅

乗り方については下記記事をご参考ください。

 

地下鉄(MRT)

http://www.bangkokmetro.co.th/index.aspx?Lang=En

BTSと並びバンコク市内での移動で頻繁に利用される公共交通機関です。04年に開通しバンコク中心部を走るブルーライン(タオプーン駅⇔ホアランポーン駅)と、16年に開通しバンコク北郊からノンタブリー県の住宅街を走るパープルラインの2路線が運航されています。外国人が主に利用するのは前者ブルーラインとなります。

【営業時間】BTS同様に、6:00~00:00くらい(路線・駅により異なります)

【料金】ブルーライン:距離に応じて16バーツ~42バーツ パープルライン:距離に応じて14バーツ~42バーツ

【運営主体】Mass Rapid Transit社

なお本稿では「地下鉄」としてブルーラインとパープルラインの2路線を一つにまとめていますが、正確にはパープルラインは地下ではなく地上を走ります。

実はバンコクの地下鉄は私たち日本人と所縁の深い交通機関です。ブルーライン・パープルラインともに総工費の多くが円借款(ODA)で賄われ、開発については大林組や鹿島建設などの日系大手ゼネコンが深く関わりました。

また、パープルラインの車両やシステム等は丸紅等をはじめとする日系企業のコンソーシアムが受注・製造・管理を任されました。両線とも駅構内には日タイ友好を祈念するパネルが掲示されています。

運賃はBTSと比較し多少安くなっています。下記地図で「M」と書かれている箇所が、地下鉄の各駅となります(ちなみに色が薄く描かれているのは、今後開通予定の路線です)。

 

思い出話になってしまいますが、MRTが開通したばかりの頃はBTS同様に車内はガラガラでした。当時タイ人の知人に何故タイ人はMRTを利用しないのか理由を聞いたところ、 「地下を走る電車なんて、いつ崩れて生き埋めになるか分からないので怖くて乗れない」 と言われたのが凄く印象に残っています(笑)

下記が利用の際の注意点です。

●通勤・通学時間帯の混雑度合いはBTSを遥かに凌駕する酷さ

ラッシュ時の混雑ぶりはここ数年で悪化の一途です。特にBTSとの乗換駅になるアソーク駅の混雑ぶりは半端ではなく、乗車するには数本見送る必要があります。酷い時は駅員が駅入口にロープをかけ入場制限を行う時もあります(なおシーロム方面は比較的空いています)。

混雑が悪化した背景として、

①パープルライン開設により、都心へ向かうブルーラインの乗客が急増したこと。

②2013年末の政治動乱「バンコク封鎖」を機に、マイカー通勤からMRT通勤に切り替える人が増加したこと。

以上2点が挙げられます。いち利用者として、本当に何とかならないものかと思います。。。

●時刻表はないものと考える:

BTSと同様、時刻表はあって無きに等しいです。次の電車があと何分で到着するかを表示する画面がホーム内に設置されていますが、あくまで目安と考えてください。あと3分と表示されていたのでしばらく待った後に画面を再確認してみると、いつの間にかあと6分に待ち時間が増加していた、なんてこともしょっちゅうです。

●遅延や運航一時停止の発生頻度はBTSより低め

遅延や運航一時停止の発生頻度はBTSより低い印象です。とある知人はBTS沿線に住んでいるにも関わらず、「BTSは遅延が多くて信用できない」との理由から地下鉄で出勤しています。

乗り方については下記記事をご参考ください。

タクシー(流し)

電車網の発達した日本では、タクシーは領収書で落とせない限り乗るのを避けたい乗り物ですが、バンコクのタクシーは非常に安く利用できます。バンコク都内の大通り沿いであれば、24時間どこでも容易に捕まえることができます。「TAXI METER」と書かれた三角看板を屋根に取り付けて走っている車がそれです。

<乗り方>

①助手席側に赤文字を電光表示するタクシーを見つけたら、道端で手をヒラヒラと上下させる

②ドアを開け、行き先を告げる(この時点ではまだ乗り込まない)

③運転手が頷いたり車内に乗り込めというような仕草を見せたら、乗り込む。

④ドアを閉めたら出発。その際、運転手が初乗り料金の「35」と表示されたメーターを作動させたか必ず確認する(たまに忘れる運転手がいて、こちらが気づいていないと、降りる際に料金トラブルの元になります)。

車体カラーは、黄色と緑のツートンや青、ピンクなどタクシー会社によって様々ですが、目くそ鼻くそレベルの差なので特に拘る必要はありません。ただ、稀に走っている白の車体にだけは乗らないようにしましょう(タクシー運転手に関わる事件・事故の多くが白タクシーです)。

料金は初乗り35バーツ、以後距離と時間に応じて2バーツずつ上乗せされていきます。渋滞度合いにもよりますが、都内中心部であれば150バーツもあれば大抵の場所には行けます。また、高速道路を利用する場合はその都度別途、高速料金を運転手に手渡して支払います。複数人で移動する場合はBTSやMRTよりも一人当たりの移動費は安くなる筈です。

一方で、メーターを使用せずに料金交渉を持ち掛けてくるタクシーや、道を全然知らずにこちらが意図しない場所に連れていくタクシーなど、料金が安いぶん最もトラブルが起きやすいのがバンコクのタクシーです。

いずれ別記事でタクシーの利用方法や注意点をまとめようかと思っていますので、ここではざっくりとした注意点だけ述べておきます。

●ガラが悪い運転手も多数:

タクシー運転手の中には非常にガラの悪い人もいます。薬物中毒と思しき人(手が震える、目の焦点が定まっていない、水をがぶ飲みしている)、堂々とビールを飲みながら運転する人(最近はあまり見かけないかな)etc。。。「あ、この運転手ヤバいな」と思ったら、その距離分の料金だけ支払ってすぐに降りましょう。

●夜間の女性の一人乗車は避ける:

運転手による女性客への暴行事件も頻発しています。実際私の知人もタクシー運転手に2度ほどホテルに連れ込まれそうになったことがあります。女性一人の場合、特に夜間はタクシー利用は避けましょう。タイ人女性も、タクシーの一人乗車は避けています。

●メーター使用を断るタクシーには乗らない:

通勤ラッシュ時や雨天時などの混雑時はメーター使用を拒否するタクシーも多いです。この場合はメーター使用料金よりも1.5~3倍の料金を持ち掛けてくることが多いため、先を急いでいなければメーター使用タクシーを我慢強く探した方が良いです。繁華街で客待ちをしているタクシーはこの傾向が強く、この場合は少し歩いて別の通りで流しのタクシーを捕まえるようにしましょう。

●英語はほとんど通じない:

タクシー運転手には英語はほとんど通用しません。また、地図を見せても理解できない場合が多いです(そもそもタイ人の多くは地図を読めません)。

飛行場や著名な商業施設(サイアムパラゴン、セントラルワールド)、有名ホテルの名前は理解できますので、タイ語が出来ない方は目的地に近いランドマークをあらかじめ頭に入れておくか、グーグルマップでタイ語表示の地名を見せるなどの工夫をしましょう。

●運転手と喧嘩をしない:

上述の通り、中には前科持ちや薬物中毒者など、非常にガラが悪い運転手がいます。料金等でトラブルになっても、絶対に喧嘩をしないようにしましょう。

一度、タクシー運転手とトラブルになってドアを強く閉めた欧米人がその直後、凶器をもった運転手に追いかけられ血祭りにされるのを目撃したことがあります。そういえば料金でもめた欧米人が運転手に銃殺された事件もあったな。。。

どちらにせよこちらに勝ち目はないので運転手との喧嘩は避けるようにし、揉めたとしても笑顔でやんわりと対応し、お金を払い降りてしまいましょう。

ここ数年は「UBER」(GRABと統合)や「GRAB TAXI」、「ALL THAI TAXI」等の安心・安全運転をウリにした配車アプリも普及しています。流しのタクシーと比較し運賃は少し高くなりますが、地図上で目的地を指定することが出来ますので、旅行者やタイに住み始めて間もない方、夜間の女性のタクシー利用にはこれらアプリの使用がお勧めです。

路線バス

在住日本人はご利用される方は少ないかもしれませんが、慣れれば非常に安く便利に移動できるのが路線バスです。バスにはルートごとに番号が振られており、ノンエアコン、エアコン、高速を使用する特定の地点のみに向かうバス等、様々な種類があります。バンコクのほぼ全てのエリアをカバーしており、路線バスを利用できるようになると、バンコクでの行動範囲は一気に広がります。料金はいずれのバスでも車内にいる車掌が直接集金にきます

ノンエアコンバス:

窓が開けっぱなしのバス。運営会社により異なりますが大体6.5バーツ~9バーツ程度で、どこまで乗っても同一料金なので気楽に乗れます。運転は狂暴そのもので、明らかに薬物中毒で窓の外に向かって誰彼構わず怒鳴り続けたり信号無視を続ける運転手もいたりして、ある意味楽しめます。夫婦で運転手と車掌をしているケースも多く、運転席横で赤ちゃんや子供が寝ていることも。

エアコンバス:

その名の通り、空調設備のあるバスです。料金は11~23バーツで、行き先により異なります。上述のノンエアコンと比較して運転は丁寧で、乗客も明らかにカーストアップします。

特定の地点のみに向かうバス:

通勤・通学の時間帯のみ特定のルートを走るバスなど、様々な路線がありますが、とりあえず外国人は、モーチットバスターミナル~チャトチャック公園~ドンムアンを結ぶエアポートバス(30バーツ)だけ覚えておけば問題ないかと思います。

 

膨大な数の路線がバンコク都内を網羅していますので、まずは著名なフリーペーパー「DACO」が発行しているバンコクバス路線図(バンコクの紀伊国屋書店等で購入可能)や下記サイトを見て、自分が到着したい目的地を走るバスの番号を頭にいれておきましょう。

バンコク バス マップ – e-guide-books.com メニュー

http://www.e-guide-books.com/bkk/bus/bus1-10.html

 

次稿では、バイクタクシー(モタサイ)・シーロー・トゥクトゥク・ロットゥー(乗合バン)について簡単に説明いたします。