バンコク居住地エリア別解説 その②

引き続き、バンコクの居住エリアをご紹介していきます。

 

ラチャダーエリア

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バンコク中心部を東西に貫くのがスクンビット通り(実際にはプルンチット以西はラマ1世通りに名前が変わりますが)、そのスクンビット通りの中心点であるアソーク交差点から北に伸びるのがラチャダピセーク通りです。同通り沿いには地下鉄が走っており、駅沿いのコンドミニアムやアパートには外国人も多く住んでいます。一般的には地下鉄ラマ9世駅から同ラチャダピセーク駅までの広範な一帯が「ラチャダー」と呼ばれるエリアになります。

特にバンコクに地下鉄が開通した2004年以降、急速に開発がすすむ一帯です。地下鉄ラマ9世駅からホイクワン駅にかけては、セントラル百貨店や電気街フォーチュンタウン、テスコロータス、エスプラネード、ビッグcなどの商業施設や若者向け飲食店が通り沿いに続き、大変賑やかです。もともとアパートも多く建つ庶民的な住宅街だったのですが、地下鉄開通に伴いコンドミニアムも雨後の筍の如く増加し、現在は外国人も多く住む一大ベッドタウンの様相を呈しています。昔は本当にローカルで不便な地域だったのですが。

上記写真は2005年当時。

 

中国大使館と韓国大使館が同エリアにある関係上か、両国の方が多くお住まいのため、韓国料理店や中華料理店が密集する地域でもあります。特にホイクワン駅周辺とその東に広がる一帯は、第2のヤワラー(中華街)と呼ばれるほどお店の看板も中国語だらけで、歩いているとタイにいることを忘れてしまうほどです。

↑写真は2007年当時。

また、風俗店が多いエリアとしても知られています。沿線西側奥に広がるディンデーンと言われる一帯は風俗業関係者や低所得者向けの住居が密集しているからか治安状況は非常に悪く、殺人事件等も多発しています。時代に取り残されたかのようなレトロで庶民的な街並みが広がっており、スクンビットやチットロムではあまり見かけることのないような身なりの人も多いです。特に女性は、夜間は訪れるのを控えた方が良いかもしれません。

以下、ラチャダーと呼ばれるエリアは広いので、地下鉄の駅別に簡単にご紹介いたします。

地下鉄ベップリー駅(ARLマッカサン駅)エリア

バンコクの交通の要衝であるアソーク駅の北隣がMRTベップリー駅です。同駅はエアポートリンクのマッカサン駅とも連結しており、アソークや空港方面に勤務先がある方には通勤に便利な立地といえます。

しかしながら、付近にハイパーマーケットや百貨店等はなく、地下鉄駅構内に小規模な「グルメマーケット(スーパー)」があるだけですので、買い物をする際には不便な地域と言えます。ただ、駅南東側には大規模な商業施設が建設中(18年7月現在)とのことで、将来的にはこの問題は解消されるかもしれません。

バンコクのへそともいえるアソークに極めて近いためか、家賃相場はラチャダー通り沿いのエリアの中では高めです。

地下鉄ラマ9世駅エリア

スクンビット、オンヌットと並んで最も日本人居住者が多いエリアです。交通の要衝であるアソークから僅か2駅と近く、且つセントラル百貨店やテスコロータス、フォーチュンタウンなど商業施設が多く生活利便性が極めて高いのがその理由かと思います。また、中国・韓国大使館から近いためか、両国の方も多くお住まいです。

元々は庶民的な住宅街だったためか、利便性が高いにも関わらず家賃相場はスクンビット等に比べ低く、予算が限られている方にはお薦めのエリアです。駅前のショッピング街には和食店も多く入居していることに加え、セントラル百貨店地下のトップス(スーパー)には日本食材のラインナップも豊富に揃っています。

ただし、これはラチャダーエリア全体に言えることなのですが、ソイの奥一帯のディンデーンと呼ばれる地域はローカル度が極めて高く、治安も良好とは言えません。とはいえ、常識の範囲内で生活するぶんには問題はないと思います。

地下鉄タイカルチャーセンター駅エリア

地下鉄駅を出てすぐに商業施設エスプラネード、さらに北に徒歩5分くらい歩くとハイパーマーケット「ビッグC」があり、日常生活に便利なエリアです。また、エスプラネードの裏手には観光スポットでもあるナイトマーケット「タラートロッファイ(鉄道市場)」があり、週末は地元の若者で大変な賑わいをみせます。ラマ9世エリア同様に駅周辺にコンドミニアムやアパートが多く建っていますが、どちらかというと外国人というより一般のタイ人が多く住む地域です。

勤務先が地下鉄沿線上にある方には選択肢に入るかもしれませんが、問題点は地下鉄の半端じゃない混雑度合いです。東京のラッシュアワーと比較すればマシですが、タイカルチャーセンター駅・ホイクワン駅・スティサン駅については、朝の通勤時間帯は一本目で乗車できることは稀で、2~3本見送らなくてはいけないケースも多々あります。一本目で必ず乗車したい方は、地下鉄ラチャダピセーク駅より先のエリアをお薦めします。

地下鉄ホイクワン・スティサン駅エリア

 

ラチャダー通りを挟んで西側にはタイ人学生や低所得層向け格安アパート、東側には広大な中国人街が広がる、ローカルかつエキゾチックなエリアです。駅前からすぐの場所にLife、 Rhythm、Ideoなど中高所得層や外国人が多く住む高層コンドミニアムが乱立していますが、個人的にはあまりお勧めしません。理由は、下記の通りです。

 

●商業施設やハイパーマーケットが少なく、生活には不便。

●風俗施設が多く、治安はよろしくない(と言われている)。街全体がゴミゴミしており汚い。

●通勤時間帯の地下鉄は激混みでなかなか乗車できない。

※ラチャダピセーク駅までいけば、一度で乗車できます。

●中国・韓国系の人が多く、アウェー感あり。

 

なお、ホイクワン駅とスティサン駅エリアをひと括りにしてしまいましたが、スティサンはホイクワンと比較すると佇まいは落ち着いており、駅前にはイオン系スーパーのMaxValuもあるため、ホイクワン駅エリアよりは住みやすいように思います。

以上、簡単ではありますがラチャダーエリアをご紹介しました。好みは人それぞれですので一概に甲乙つけるのは難しいのですが、個人的には利便性の高いラマ9世駅・タイカルチャーセンター駅近くの物件をお薦めします。いずれも物価や家賃相場はスクンビットやチットロムエリアに比べればぐっと安く、予算を抑えたい方には有力な候補になるかと思います。