バンコク住居物件の基礎知識④
(続・物件を選ぶ際の注意点)

引き続き、物件を選ぶ際の個人的な注意点を述べさせて頂きます。

駅からの距離

バンコクの公共交通機関の中で外国人にとって使用頻度が高いのはBTS(高架鉄道)とMRT(地下鉄)になるかと思います。オフィスが路線上にある方は勿論、そうでない方も家探しの際には自宅から最寄り駅までの距離を確認することをお薦めします。

会社から車が支給されていても、休日の行動はこれら交通機関を利用することになるかと思います。バンコク市内は慢性的な渋滞状態にあり、特に雨天時はタクシーを捕まえても、普段であればワンメーターで行ける距離に1時間以上を要するケースさえあります。

そして、日本での感覚で距離を捉えない事も重要です。タイの歩道整備状況は良いとは言えず、凸凹で歩きづらい上に犬の糞やらゴキブリの死骸やらが落ちていたり、気温の高さから数百メートルの徒歩移動でも非常に疲れます。

インターネットについて

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アパート

アパートであれば多くの場合、棟全体で共通のインターネットを敷います。注意すべきは、ネットへのアクセスが混み合う時間帯は極端に通信速度が遅くなるケースがある点です。

また、借主が独自に回線を敷くことを禁止している物件もあるため、必ず確認しましょう。この場合、仮に通信速度に満足がいかない場合でも我慢するしかありません。

コンドミニアム

コンドミニアムの場合は基本的に、借主が通信会社に直接、申し込む必要があります。大手通信会社では政府系TOT社、タイ随一の財閥であるCP系のTRUE社、後発で料金が安いと評判の3BB等があります。私は支店が多く英語での相談も可能なTRUEを使用していますが、各社の料金プラン等を比較しながら検討すれば良いかと思います。

申し込み後、予約した日時に各社のエンジニアが自宅まで訪れ無料で設定等を行ってくれます。ここで注意したいのは、予約時間の30分前には必ず待機しておくことです。というのも、エンジニアが予約した時間よりも早い時間帯に訪れ、不在だからと帰ってしまうことがあるからです。この場合は再予約が必要になり、場合によっては1週間以上、設置が遅れてしまうケースもあります(2度の実体験アリ)。

戸数に対するエレベーターの台数

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内覧時は戸数に対してのエレベーターの台数を確認しておきましょう。低層物件の場合は気にしなくても問題ありませんが、高層物件の場合、朝の出勤時間帯はエレベーターが混み合い頻繁に途中階でとまります。自分の住むフロアから1階までたどり着くまでに5~6回、途中のフロアにとまることもあり、出勤前のイライラの原因となりかねません。

個人的な目安として、戸数÷エレベーター台数が100~140であれば問題なし、1それ以上だとストレスを感じる可能性あり、と考えています。

 

最寄りのセブンイレブンとスーパーからの距離

https://insideretailthailand.com/2017/08/thai-7-eleven-parent-cp-reports-sales-profit-gains/

タイのセブンイレブン店舗数は1万店(日本に続く世界2位)を超え、同国での日常生活には欠かせないものとなっています。特に飲料水やちり紙等のちょっとした買い物、公共料金の支払い、ATMを使用しての現金引き出し等の際に重宝します。24時間営業のため、仕事で帰りが遅くなった際にもセブンイレブンさえあれば食事に困ることはなく、単身者にとっては必要不可欠です。

 

スーパーマーケットからの距離

合わせて、スーパー(TESCO、ビッグC、グルメマーケット等)が歩いていける距離にあるのかも重要です。セブンイレブンだけでは生活していくためには当然限界があります。多くのスーパーマーケット(ハイパーマーケット)には銀行や通信会社の支店が入居しており、徒歩圏内にあれば大変便利です。

なおタイにおける日本食の浸透度は凄まじく、私は日本人を見かけることがほとんどないバンコク北郊に住んでいますが、自宅から徒歩5分のスーパーで醤油やみりんといった調味料から納豆やお総菜まで購入でき、フジスーパー(スクンビットにある日系スーパー)の必要性をほとんど感じることなく過ごせています。

百貨店までの距離

セブンイレブンやスーパーと比較すると重要度は下がりますが、百貨店(セントラル、モール<エンポリアム>等)が近くにあれば更に便利です。特に和食を食べたくなった時、大戸屋(百貨店に多数入居)等の日本食店が近くにあると助かります。スーパーと同様に百貨店にも銀行支店や通信会社等が入居しているため、金融取引等を行う際には便利です。

大通り(パクソイ)からの距離

自宅から大通り(パクソイ)の距離も近い方が良いです。

(特にスクンビット地区は)ソイの奥はタクシーが拾いにくい傾向があります。最近はUBERやGRAB Taxi等の配車アプリ普及で状況は幾分改善してますが、流しのタクシーより高くなりますし、基本的にソイの奥にはドライバーが行きたがらないため、マッチする運転手が捕まり辛かったりします。

利点は、利便性の面からだけではありません。タイでは狂犬病が蔓延しており毎年数十人の死者がでていますが、ソイの奥は野良犬が多く徘徊していたり、一軒家の扉が開いていて飼い犬が飛び出して威嚇してきたりしますし(実際に噛まれた方もいます)、薄暗い道も多くバイクでのひったくり等も多くなります。安全の点からも、大通り沿いもしくは大通りから距離が近い立地がベターかと思います。

以上、バンコクで物件を選ぶ際の注意点でした。皆さまのバンコクでの新生活に向け、少しでも参考になれば幸いです。